まだ君の　手を握っている
ずいぶん長く歩いてきたのにね

行き交う人の方に気をつけて
「あの木の下まであと少し」

それが口癖

二人で寄りかかって話した　あの木の影
風に揺れて

ちっぽけな　だけど　遠く離れた
場所を　目指したね


涙を枯らして　でも泣いて
今でもあの日を思い出してるんだ

だっていつだって
君の声が僕にささやいてる

そして今だって　
風に揺れる葉に想いを伝えてるなんておかしくて

人混みの中に　君をさがしてる

遠くまで歩き疲れたように


まだ君の　声が聞こえてる
さっきまでここで　話でもしていたように

二人で寄りかかって話した　あの木は
まだ色づいていて

ちっぽけな小道の真ん中で　風に揺られているね


まぶたを腫らして　
いつまで　旅路の途中にたたずんでいるのか

だっていつだって
君の想いを抱きしめているんだ

去って　今になって
風に揺れる葉に想いを伝えてるなんておかしくて

人混みの中に　少しだけ踏み出す
遠くまで歩き出せますように


どこまで行って　僕に何ができる
ここまで来て　僕に何ができた

この旅の行く先に

さあ、前を向こう
さあ、手を広げよう
さあ、先に進もう

さあ･･･


涙を枯らして　また泣いて
僕の旅路は続いていくだろう

だっていつだって
君の声が僕にささやいてる

そして笑って
風に揺れる葉に想いを伝えてるなんておかしくて

素直に笑える時を目指してる

遠くまで歩き切れるその日まで

さあ、前を向こう･･･

さあ、先に進もう

さあ･･･